人の側にいつでも多肉植物を
多肉植物ブームによって、急に多肉植物が身近になった人も多いかもしれません。手軽に手に取れる分、気軽に枯らしてしまうというケースが増えたように思います。カッコいい/好きだから、お部屋に飾りたい、の前に知っておいて欲しいこと。
植物はインテリアである前に私たち人間と同じように生きている生物です。そして、多肉植物の多くは室内では生育ができないので、例えばリビングのテーブルやオフィスのデスクの上でサボテンを育てるなんてことは不可能です。多肉植物はアメリカ大陸等の、雨が少なく直射日光の照りつける環境において、何万年もの進化の過程で自らの身体をその土地に高度に適応させることで、自生している植物です。植物はある程度は環境に適応できるとは言っても、残念ながら日本の室内環境においては、健全にそして長くは生きられず、いずれ枯れてしまう運命にあります。
植物は消耗品ではなく、私たち人間と同じ生物界の構成要因です。家族や動物達と一緒に暮らすように、その特性を十分理解した上で、共に生きてくことができるといいなと考えます。